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kiss!kiss!!kiss!!!



(足立透の場合)


私の彼は大人で、そして警察官で、それで・・・・・

「ね、お願い!ちょっとだけ、ちゅーだけ、ね、ね?!」
「キスだけで終わらないでしょう?」

どうしようもない、大人。というか、健全な男子の正しい反応・・・・らしい。
私は男子じゃないからこれがあってるか分からないけど、とにかくこの人は私を抱きたがる。
女子高生というブランドに釣られて、私と付き合ってるのかと思ったら、違うと怒る。
なら体ですか?と聞くと、マジキレされてお仕置きという名のドSプレイで散々いじめられたから、もう二度と聞かない。

「キスしたらやりたくなるでしょ、普通?」
「足腰立たなくなるまでヤるのは、普通じゃないでしょ?」
ちゃん体力ないからなぁ」
「足立さんがどうかしてるんですよ。仕事も、性欲くらいだったらいいのに」

それは無理だね、とニッコリ笑う。
私を本気で愛してくれるのは嬉しいし、私も足立さんが大好き。
でも、たまにはプラトニックな愛に憧れてもいいでしょう?私はまだ夢見る女子高生なんだから。

「たまには言うこと聞いてくれても、いいじゃないですか?」
「うーんそうだねぇ・・・・わかった!分かったよ、今日はキスしかしな・・・・?!」

足立さんの言葉を遮って、唇を奪う。
唇を舐めて甘噛み。舌を口腔内に滑り込ませて、歯列を優しくなぞって、舌を攫う。
絡めてすり合わせて、やらしい音を響かせて、そっと目を開ける。
キスの間に目を開けちゃいけない、なんてルール誰がつくったんだろう?
好きな人の顔なら、どんな顔でも見たいじゃない?感じてる顔なら、尚更。
ちゅぷり、といやらしい音を響かせて唇を離すと、ツイと銀の糸が名残惜しいとばかりに2人を繋ぐ。

「はい、終わり」
「・・・・・・・とんでもない小悪魔に育ったね」
「誰のせいで?!ちょ、足立さん?!」
「しかえし」
「キ、キスしかしないって・・・!」
「うん。だから、唇だけって言ってないでしょ?」
「?!」
ちゃんから、俺が欲しくなるようにしてあげるよ」


やっぱり、大人はズルいから嫌い。でも、足立さんだけは特別。


調子に乗るから、絶対言わないけどね。